「あったかインナーはどれも一緒」じゃない。知っておきたい選び方

 こんにちは! 元下着販売員、下着の魔法使いちーちょろすです。

皆さま、ヒートインナー、あったかインナー、発熱インナーと呼び方はいろいろありますが、「どれでも一緒でしょ」なんて思っていませんか? 日々これらのインナーも進化していて、ものによって効果が変わってくるんです。

また、最近はあったかインナーが原因で起こる乾燥肌の方が増えています。お肌を綺麗に保つためにも、着るものには気を使いたいですよね。今回は、「あったかインナー」の選び方について、知っておきたいポイントを解説します!

まずは「発熱インナー」と呼ばれるタイプのあったかインナーがどうして暖かいか、効果の継続力についてお伝えして行きます。

◆「発熱インナー」は汗をかかないと温まらない

「発熱インナー」と言われて買ってみたけれど、いざ着ようとしてみたら「冷たい!」と思ったことありませんか?

それは発熱するための条件を満たしていないので、化学繊維や再生繊維の冷たさを感じるんです。その条件とは、「水分に反応しているか」です。

発熱インナーは、汗や水蒸気など体から出る水分に反応して暖かくなるので、水分に反応する前の状態はレーヨンという素材の冷たさを感じることが多いんです。

なので、発熱インナーは着用して少ししないと、暖かくなりません。

もし最初から暖かく着たい場合は、発熱の中でも裏起毛のものなどを選ぶのがオススメです。

◆発熱機能の持続性は加工の順番が関係している

発熱などの加工は、順番によって効果が変わるという特徴があります。

前加工は商品ができる前の糸に発熱加工をする、もしくは、そもそも発熱する素材を使って商品を作ることで、効果が半永久的に継続できます。逆に後加工は、商品の完成したものを薬液につけているので、効果が長続きしにくいです。

もちろん、洗濯回数だけでなくどれくらい生地の休まる時間があるかによっても持ちは変わってくるので、枚数は持っている方がオススメです。

◆ヒートインナーに入っている素材表の見方

同じヒートインナーでも、物によって素材が変わってくるのでなかなかどちらの方が暖かいかわかりませんよね。そこで見て欲しいのが素材です。

【アクリル】

空気を含むのでふんわりと暖かく、軽いです。さらにマイクロアクリルだと軽くて空気がたまりやすく、密度も上がるので暖かいです。ただ、静電気が起きやすく、毛玉ができやすいというデメリットもあります。

【レーヨン】

保湿効果があり、さらにしっとりとした肌触りです。原料が木の再生繊維と呼ばれるものです。暖かくなってしまえば持続性がありますが、初めて触る時は冷たく感じやすいです。

【ポリエステル】

型崩れを防いでくれます。他にも水分を吸わないので乾きが早かったり、素材自体が強いので持ちが良くなったりします。

【ポリウレタン】

生地が伸びやすくなります。伸びて戻る力も強いので、少し入っているだけでも体とのフィット感がアップして、着脱がスムーズになります。

以上、これらの性質を踏まえて、各あったかインナーのオススメポイントを見てみてください。

◆あったかインナーの種類

「あったかインナー」「冬用インナー」とひとくくりにしても、種類があります。

・発熱インナー(吸湿発熱加工が施されているものも)

・発熱綿インナー

・綿インナー

【発熱インナー】

最初に説明をした、汗に反応して発熱をするものです。化学繊維が多く使われているので暖かく、様々なメーカーからいろいろな形が出ています。ただデメリットとして、発熱インナーによる乾燥肌の方が続出しています。

原因としては、

・化学繊維が多い

……化学繊維は摩擦による静電気を起こしやすく、乾燥もしやすいです。

・吸湿発熱機能

……汗をたくさん吸ってしまうので、その分水分を奪われてしまいます。お肌が弱い方、すでに乾燥肌の方は保湿クリームを塗ってから着用をしたり、この後紹介する綿インナーにするなど、工夫をして予防をしてみてください。

【発熱綿インナー】

綿素材の商品に発熱加工をしているもの、発熱効果のある綿を使用しているものがあります。元の素材が天然素材なので、化学繊維のものに比べるとお肌に優しいです。デメリットとしては、少し乾きが遅かったり選べる形が少なかったりします。……が、だんだんと商品の種類が増えてきています。

発熱効果がある綿というのは、加工をしていない状態で「発熱」の基準値を満たしている綿のことです。

【綿インナー】

綿100%のインナーは、発熱こそしませんが、化学繊維が入っていない分初めて触るときからふんわりと暖かいです。シルクだと少しひんやりしますが、だんだん暖かくなります。

天然繊維はそれだけで空気や水分を含みやすいので、体温調節はしやすいです。発熱機能はないので、あくまで「一枚多く着ている」という感覚ですが、ないよりは暖かいですし何より通年着ることができます。

化学繊維の強みの、「乾きが早い」「よく伸びる」などの機能はなくなってしまうものの、伸びに関してはリブ(凹凸する編み方)になっているものや、ポリウレタンが5%でも入っていたりするものだと着やすく、フィット感がアップします。

冬に出ているものだと、そう言った工夫をされているアイテムも多いのでぜひみて見てください。

◆あったかインナーにも相性あり

「あったかインナー」を一口にオススメするのは簡単ですが、暖かく感じるのにも個人差があったり相性もあったりするのでぜひ自分はどんなものが合いそうなのか、素材を見てみたり加工についても店員さんに聞いてみてください!

次の記事では、オススメのあったかインナーについてご紹介をしていきます!!

<文・イラスト/ちーちょろす>

【ちーちょろす】

下着の魔法使い。販売員時代の知識を活かして、下着で自分に魔法をかけるための知識をnoteやTwitterで発信中。特技はサイズを当てること。趣味は下着屋さん巡り

引用元はこちらです。記事に関するご質問は引用元へお問い合わせください。https://news.merumo.ne.jp/article/genre/9130379