雅子さまの「ローブデコルテ」に憧れて…一般人が挙式で着るのはアリ?選び方は?

 10月22日、「即位の礼」の後の「饗宴(きょうえん)の儀」で雅子妃がお召しになられた、「ローブデコルテ」と呼ばれるドレス。女性皇族が行事で着ているのを見ることが多い今年、ローブデコルテに憧れる一般女性も増えているそうです。

ローブデコルテとは、襟ぐりを大きくあけ首筋から肩・背、胸の上部をあらわにした裾の長いドレスのことを指します。女性の正装で、18世紀のフランスが発祥とされます。

肩や背中があらわになるものから、今回の雅子妃のようにフリルと半袖で露出が少ないものまで多様化しています。

ウエディングドレスとして着たい女性が急増中、との報道もあったローブデコルテ。果たして、一般庶民が着てもサマになるのでしょうか。

そこで今回、ウエディングプランナーを経てウエディング専門コンサルタントとして活動する、OMエンタープライズ代表の長谷川真美さんに取材しました。

◆着こなすには難度が高いドレス

デザインがシンプルなぶん、生地がペラペラだと安っぽく見えそうですが、ローブデコルテを選ぶ際の注意点を教えてください。

「選ぶ場合には、デザインよりも生地感がとても大切なので、『ミカドシルク』素材のものを選ぶと、高級感が出ます。『ミカドシルク』は日本発祥のシルクで、ミカドは帝から由来しています。シルクの中でも、光沢感や張り感がある生地です。

ミカドシルクのドレスを選ぶ場合、張り感がとても大切になりますが、その代わりに、とても重いです。そのため、最終フィッティングの際に、技術力の高いフィッターさんにフィッティングしてもらう必要があります。ずり落ちる可能性もあるためです。併せて、補正下着の選び方も大切です」(長谷川さん、以下同)

意外と難度高めなドレスなんですね…。おすすめのブランドがあれば教えてください。

「人気ブランドとしては、イタリアの『アントニオ・リーヴァ』が挙げられますが、最近はアントニオリーヴァも軽めの生地を選んでいる傾向があります。

『アントニオ・リーヴァ』を扱っているのは、日本では老舗『ハツコエンドウ』やウエディングのセレクトショップ『ザ・トリート・ドレッシング』が主です。トレンド感だけで言えば、5~6年前な印象でしょうか…」

皇室の女性礼服として着用されるくらいですから、日本人女性に似合うデザインなのでしょうか? 腕や背中が丸見えのデザインだと怖いですが――。

「二の腕に悩みがある人にとっては、そこに視線が集まるので、目立ってしまう可能性もあります。グローブ(手袋)も長めのものを選ぶ方がバランスはいいと思いますが、ミドルレングスのグローブにすると、バランスが難しいので、手の長さに自信がある人が似合うと思います」

◆ティアラ・髪型・ブーケの選び方にもコツが

雅子妃はティアラを一緒に着用されていましたが、一般人でもウエディングでティアラをつける人がいますよね。選ぶ際のポイントがあれば教えてください。

「顔の形によって、その注意点は様々で、端的に言えば、丸顔は高さを出せるもの、面長は反対に低めのもの、卵型は横にも広がっているもの、エラが張っている場合は小さめのもの…など、それぞれの特徴を活かしたものを選ぶことが大切です」

宮中風のローブデコルテは、トレンド感というより伝統的なスタイル。髪型やブーケも、トレンドを追うと失敗するそうです。

「ヘアスタイルはいわゆる夜会巻きがいいですが、先述したように、顔の形によってティアラは似合う・似合わないがあります。たとえば、卵型の方はトップにボリュームを出すと顔が大きく見えてしまうので、もちろんですがおすすめできません。

ブーケもトレンドのものを合わせることができません。ここ数年のブーケのトレンドは、ラスティック(素朴で飾り気がない)な雰囲気ですが、そういった類のものは一切合いません。ブーケならラウンド型(丸型)のものか、カラーやカサブランカなどの存在感のあるお花のブーケがおすすめです。上級者は、ビジューがついたクラッチバッグ(肩ひものない小型のバッグ)を合わせてみてもいいと思います。

また、忘れがちなのが撮影をする場所です。こういったデザインのドレスを選ばれる場合、最新の式場よりは、由緒正しい洋館のような場所が好ましいです」

◆「黒歴史ドレス」を選ばないために

なるほど…。皇室の女性たちがローブデコルテを着ている姿はとても華々しく見えるため、つい自分も着てみたいと思ってしまいそうですが、軽い気持ちで選ぶと後々大変な思いをしそうですね。

「ウェディングのスタイルは、その時代でのファッションアイコンのマネをするというのは、トレンドとしてありだとは思いますが、大切なのはあくまでも『ふたりらしさ』なので、そのことは忘れないでドレス選びをして欲しいと思います。

『それでもどうしても…!』と思われる場合は、結婚式当日に着るというのではなく、前撮りや後撮りなどで、『この当時は、これが流行ってたよねー』と言えるぐらいの方が、『黒歴史感』は和らげることができます。当日は、自分にいちばん似合うドレスを選んでください。

たとえば、イギリスのダイアナ妃がチャールズ皇太子との結婚式(1981年)に着ていた大きすぎるパフスリーブのドレス…、今は誰も着ません。せっかく残すなら、『当時からおしゃれだったんだね!』と誰が見ても思ってもらえるような、そんなデザインのドレスを選ぶ方がいいです。オードリーヘップバーンやグレースケリー妃のウェディングは、数十年経っても色あせることなく、多くの方から愛されていることがそのことを物語っています」

今は皇族風ローブデコルテに憧れていたとしても、ドレス選びは流行に流されず、自分に似合うもの選ぶことが大切なんですね。

「『好き』と『似合う』は違います。ウェディングドレスは、一般の方からすると、普段から慣れ親しんでいるものではありません。だからこそ、パンフレットだけ見て「すてき!」と思っても、実際に着てみると似合わないということは、往々にしてよくあることです。

だからこそ、『流行ってるから!』という理由だけで安易に飛びつくのではなく、おふたりの結婚式のテーマであったり、『おふたりらしさ』にこだわって選ばれた方が、必ずすてきな運命の一着に出会うことができます」

<文/女子SPA!編集部>

【女子SPA!編集部】

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